国文学科会文学講座 【過去からの提言】 岡崎直也先生よりメッセージ
2024年11月9日(土)13:30~ スクーンメーカー記念館(旧女子短期大学図書館)2階セミナールーム
「芥川龍之介『蜃気楼』-純粋小説の試み―」
講師:岡崎直也(おかざきなおや)先生 國學院大學・明治大学兼任講師。近現代日本の小説の方法について研究しております。 からのメッセージ
芥川龍之介が自信をみせた短編「蜃気楼」には、谷崎潤一郎との論争で〈小説の筋〉より〈詩的精神〉を重視した晩年の文学観が色濃く反映しています。「羅生門」や「鼻」で文壇に登場して以来「話らしい小説」で明確なプロットをつくることを得意としてきた芥川は、晩年にそうした創作を放棄して「話らしい話のない小説」に取り組みました。語り手〈僕〉の見ている現実と〈僕〉による解釈との葛藤が執拗に繰り返され、小説の根拠を問う前衛的な〈純粋小説〉の試みといえる「蜃気楼」を皆さんとご一緒にじっくりと読んでみたいと思います。
*単回募集はメールで受付します。(募集人数5名 先着順)
申込方法:件名を「文学講座11/9単回参加希望」とし、
①住所②氏名③携帯番号④和暦卒年⑤学科を明記の上、前日までにお申し込みください。
折り返し同アドレスよりご返事をいたします。
参加費:2000円(当日受付でお支払いとなります)