古美術研究会OB会「甃会」
その後60年の歳月を経る中、後輩たちが途切れることなく活動を続け、今日に至っております。卒業生(OB・OG)は1,100名を超え、OB会組織「甃会」として親睦活動や現役学生との交流・支援、古美術研究の啓発活動を続けています。
70代から20代まで、青山キャンパスで過ごした風景はそれぞれの時代で異なっていても、私たちには共通のキーワードがあります。それは「甃」という文字、誰もが辞書を引かずに読めること。私たちは同じ石だたみの上を歩んでいるのです。
前回は奈良合宿旅行された皆様でした。今回は鎌倉合宿、その紀行文とお写真をいただきましたのでご紹介させていただきます。
4月15日~16日・1泊2日で鎌倉合宿を13名(日帰り4名)参加で行いました。
初日は電車のトラブルで北鎌倉駅集合(10名)の足並み揃わぬスタートとなりました。しかし汗ばむほどの好天に恵まれ、早出組は円覚寺と淨智寺を拝観し、北鎌倉の顔である建長寺で当初参加者が揃い、壮大な禅宗寺院の伽藍と本尊(地蔵菩薩)・天井画を参拝し、新婚カップルが晴れ着で撮影会を横目で見ながら、枝垂れ桜が満開で堪能できました。
遠隔地(大阪・名古屋)からの参加3名が鶴岡八幡宮前の食事処で合流し全員集合です。食事を取りながらお互いに近況報告後午後の散策スタートです。大半の健脚者は鎌倉宮・覚園寺・永福寺跡・浄妙寺・報国寺の金沢街道沿いを散策しましたが、事前準備の成果か落伍者もなく春爛漫の1日目の鎌倉散策を終えました。
夕食はいつも居酒屋風の和食でしたが、今回は駅近くのイタリアンのフルコースです。ワインで乾杯、洒落たムードに合わせ最初は小声の歓談でしたが、徐々にお酒が入ると散策話題から孫の受験・持病の治療や転んで怪我の報告等尽きることなく、少し小声で歓談するよう注意されても、旧交を温める楽しい時間が足りず、二次会での歓談延長戦で終了です。
翌日も好天に恵まれ、ホテルから鎌倉大仏の高徳院までタクシーで分乗。大仏の外観と体内を拝観し、長谷寺の本尊・十一面観音を参拝、展望テラスで湘南海岸を一望し全員感嘆!
長谷駅から江ノ電に乗り七里が浜下車、徒歩4~5分のテラスレストランで江ノ島を右に見て、海岸ではサーフィンを楽しんでいる長閑な風景を見ながらの昼食会も素敵でした。束の間の心の洗濯ができ、皆さんリフレッシュ完了です。 次回の候補地の話もいろいろ出るなか、七里ヶ浜駅で散会。個々の経路に合わせ、江の島、鎌倉方面へと帰路に着きました。
次回が有るか?乞うご期待!
(文責:69年卒・種村)
先日の「古美術を語ろう会」で現役生、新副会長の奈良部さんから発刊のご報告をいただきました。コロナウィルスから活動制限がなくなり、やっと思うように活動できるようになった2023年度でしたね。本日こちらに、表紙と2023年度会長大内さんの挨拶、並びに副会長谷田貝さんの編集後記をご紹介いたします。
また、本号に掲載されている現役の皆さんの力作タイトルは以下のとおりです。
●光と色彩のクロード・モネ
●建築から見る国立西洋美術館
●弥勒菩薩半跏思惟像
●古代メキシコ展とトウモロコシ
●栃木・鹿沼組子
●太宰府天満宮と菅原道真
●パトロンとしてのメディチ家
●会津のさざえ堂
文化祭も初めて、何かと初の活動が多かった中で、部として大きく成長できたこの1年だったのではないでしょうか。60年近く続いてきた古美術研究会ですが、その間、長く受け継がれてきた機関紙「甃」第59号の発刊を大変嬉しく思います。「甃会」は、現役の皆さんの活動に感謝するとともに、新年度も微力ながら応援させていただきたいと思います。
4月13日(土) 晴天に恵まれ、タイトル通り「春爛漫」の古美術を語ろう会となりました。参加者29名(うち2名は午後、帝釈天から参加)今回も10代から80代までと幅広い年代からのご参加でした。誰一人も代替案のバスを利用することなく、江戸川沿いを無事に元気に歩き、楽しい1日となりました。
例年、すでに桜は散ってしまった頃なのですが、今年はどうしたことでしょう。菜の花の春の香りの中を、まだ残る桜に迎えられ、時折吹雪く花びらに感動しながら、思わぬお花見までできました。
年齢も幅広ければ、参加も甃会を超えて校友6名、現役古美研生5名というバラエティに富んだもの。さらに時代も万葉集から昭和の寅さんの世界へと、こちらも幅広い歴史ロマンを歩くことができました。
ご参加の皆様、ありがとうございました。
市川駅からスタートし、万葉ロマンを訪ねて「手児奈霊神堂」へ
里見公園へと(羅漢の井・紫烟草舎・里見群亡の碑・明戸古墳石館など) →江戸川土手へ 矢切の渡しまで歩く、歩く…
→矢切の渡しから柴又へ→(昼食)再び集合「帝釈天で生湯を使い」の(帝釈天)経栄山 題経寺→大正浪漫、山本亭では庭園・和室・洋間を見学し、寅さん記念館へ こちらで解散
詳細、写真等は「甃会」ホームページよりご覧ください。
毎年ご報告している、静岡由比のスルガエレガントの収穫作業、今年も始まりました!
今年は初の試みとして「2024収穫祭」と銘打って、収穫の手伝いと畑の様子を知ってもらおうといろいろな方にお誘いをしました。
収穫祭は先週末の3月30日(土)31日(日)二日にわたって延べ24名が参加して実施され、事故もなく無事終了いたしました。ゲストとしてお呼びした甃会員や校友、知り合いのファミリーなどが、季節外れの炎天下の中、楽しみながらも汗をかいて一所懸命収穫作業に協力いただきました。富士山と駿河湾と青い空に見守られて充実した2日間を過ごしました。
既に収穫量を上回る注文をいただき、一部次の収穫まで出荷が出来ない状況となっております。つきましては大変申し訳ございませんが、ご注文については受付終了とさせていただきます。
1月20日に4年ぶりにおこなった古美研OBサロンは、25名の会員が参加し久しぶりに大いに盛り上がりました。
下記のとおり、復活第2回目のOBサロンを開催しますので、皆様是非ご参加ください。
日時:2024年4月24日(水)
17:30~19:30
場所:「眞花」(しんか)
奥のVIPルーム(※前回と同じ場所です)
有楽町JR高架下 東京都千代田区丸の内 3-7-14
03-6269-9737
店舗HP http://www.shinka-m.com
参加申し込み等は甃会HPをご覧ください ※申し込み締め切り 4月21日(日)まで
当日は役員会を実施予定、役員の参加も予定しております。
たくさんの皆様のご参加をお待ち申し上げます。
4月15日(月)から開催される土門拳展の情報を、石井(旧姓吉澤)靖子さん(1975年卒絵画班)よりいただきました。興味ある皆様も多いのではと思い、お知らせいたします。
「土門拳展「祈りの風景〜土門拳自選作品集より」
会期 2024年4月15日(月)〜6月1日(土)
10時〜19時
場所 写大ギャラリー 東京工芸大学内
アクセス 最寄駅は中野坂上駅
入場 無料
※休館日は木曜日・日曜日ですのでご注意ください
『土門拳自選作品集』(世界文化社、1977年)に掲載された作品のうち、風景写真に焦点を当て、仏像・自然の作品 約50展が展示されるとのことです。
土門拳と言えば… 古寺巡礼
昭和14(1939)年に室生寺を初めて訪れ、その翌年に広隆寺と中宮寺の弥勒菩薩を撮ったところから始まり、昭和53(1978)年3月、雪の室生寺の撮影で終わっています。全国各地、百か所以上のお寺を巡ること実に40年あまり。途中、病で車椅子の身となりながらも、古寺や仏像を心血注いで撮り続けた、文字通りのライフワークでした。土門拳を通して仏像に触れる、そんな時間はいかがでしょう。
写大ギャラリーHP
https://www.shadai.t-kougei.ac.jp/next.html
参考:土門拳記念館(山形県酒田市)
http://www.domonken-kinenkan.jp
3月12日18:30より、アイビーホール「茶珈堂」で2023年度下期アイビーグループ代表者会議が、19:45より懇親会「アイビーフレンドシップパーティー」が実施されました。
会議には亀村会長、渡辺(直)副会長、伊藤役員の3名で出席。議事内容として「活動支援金及び通信費補助金の23年度報告と24年度の募集説明」「幹事会活動報告と次年度計画」「校友会ホームページ活用」「あなたと青山学院の原稿募集のお願い」「幹事会メンバー募集のお願い」などでした。激しい雨で始まった会も終了する頃には止んでおりました。
懇親会も同会場にて亀村会長と伊藤役員が参加しました。互いに懇親できるフランクな雰囲気の中、こちらも盛会のうち終了しました。
今後の校友会の企画・予定として、皆様にお知らせいたします↓
◎青山学院校友会130周年記念式典 3月23日(土)青山学院講堂
https://www.alumni-aoyamagakuin.jp/information/news2024_130/
◎同窓祭 9月16日(月・敬老の日)
例年と日にちが異なりますのでお間違えのないようにお願いいたします
実行委員長は高橋克典さん(青山学院大学経営学部同窓会)
同窓祭実行委員を絶賛募集中です!
すでに「あなたと青山学院 No.43」に掲載されておりますが、春の「古美術を語ろう会」のお知らせです。皆様のご参加をお待ちしております。
「春爛漫〜江戸川沿いに歴史ロマンと美味を訪ねて」
江戸川と古代・東海道が交差し、古代より交通の要衝として国府も置かれた市川から、開放感あふれる江戸川土手を散策しながら矢切の渡しでノスタルジックな渡船体験をし、対岸の柴又界隈を探索するコースです。
また徒歩に自身のない方、船が苦手な方は、午後、柴又からのご参加もお受けいたします。
■開催 令和 6 年 4 月 13 日(土) ※荒天の場合は翌週の20日(土)に順延
■定員 30 名程度 (定員に達した場合HPでお知らせいたします)
■費用 参加費無料
交通費、渡し船・入館・拝観料(計1,000円程度)、昼食代は各人負担
■集合 9:30 JR 市川駅中央改札前
午後からの参加者 14:00 柴又帝釈天 山門(二天門)前 →個別にあらためて地図でお知らせいたします
■解散 16:00頃 京成柴又駅
■行程 約 7 km ※歩きやすい服装でご参加ください。
J R 市川駅(集合)→手児奈霊神堂(万葉ロマンの地)→里見公園 (下総国府跡)→江戸川土手→矢切の渡し(渡船乗船)→柴又帝釈天参道(昼食休憩)→柴又帝釈天(圧巻の彫刻と庭園)→山本亭(大正ロマン漂う和洋折衷様式の邸宅と庭園)→寅さん記念館(寅さんワールド満喫) →京成柴又駅(解散)
見所は、今回も盛り沢山!
市川駅から徒歩15分(手児奈霊神堂)で万葉集の世界へ、里見公園では古墳跡・国府の置かれた時代へ。ここから江戸川土手に出ると、一転、空が大きく広がる開放感が待っています。スカイツリーに富士山も(運が良ければ)見渡せる散策。矢切の渡しで柴又へ渡ると、美味が待っています。帝釈天参道には草団子、鰻料理を始めとした柴又グルメが迷うほど並びます(ここで昼食タイム)。午後は帝釈天の圧巻の彫刻に浸り、大正ロマン漂う山本亭邸宅と庭園を経て、最後は寅さん記念館へ。セットや名シーンなど寅さんワールドに魅せられること間違いありません。
是非ご一緒しましょう!
〔申込み・問合せ〕
甃会事務局メール: ishidatamikai@gmail.com
1月20日(土)「大寒」という暦通り、前日の暖かさから一転しました。13時半よりアイビーホールグリーンエリアC室において2024年度第2回役員会を実施しました。
次回4月13日(土)実施予定の古美術を語ろう会「春爛漫~江戸川沿いに歴史ロマンと美味を訪ねて」 は最終確認、及び下見の日程も決定しました。改めて2月に募集のお知らせをいたします。
同窓祭(9月16日)での講演会・展示についても検討事項はより具体化しております。60周年記念行事につきましては、この日会場候補の下見(アイビーホール3階シノノメ)を行いました。パーティー会場としては魅力的ではあるものの、講演会の会場を別に探す必要があると判明、今後も会場リサーチを進めてまいります。
他の協議事項や詳細は、こちら甃会HPよりご確認ください。
次回役員会は 2024 年 4月 24日(水)14 時からアイビーホールグリーンエリアC 室 において実施いたします。
🍻役員会終了後、4年ぶり復活の「古美研OBサロン」に全役員が参加しました。17時より「眞花」(千代田区丸の内)にて実施、25名の参加がありました。
OBサロン復活! 楽しかった時間はあっという間でした
大盛況のうちお開きとなりました。長かったブランクでしたが「復活から今後の継続へ!」一歩前進できたように思います。
1月も後半へと入り寒さも本番ですね。お正月気分も抜けたところで、これから間近に開催される美術展をお知らせしたいと思います。○○周年に着目してみました。
・まずは建立900年という中尊寺金色堂
東京国立博物館 建立900年特別展「中尊寺金色堂」1月23日〜4月14日
国宝の仏像11体すべてを展示。中央壇の仏像がそろって寺外で公開されるのは初めてのことです。
大型ディスプレイ上に原寸大の金色堂も再現されるようで、それも迫力ありそう。
東京国立博物館HP→ https://chusonji2024.jp
_φ(・_・ 1月22日までに前売り券を購入するとお得です(1600円→1400円)
またペア券もあり(一人で2回訪れても、二人で利用でもよいとのこと)前売り券2枚を買うより200円お得
ご確認や購入はこちらから↓
https://art-ap.passes.jp/user/e/chusonji2024
・そして、生誕300年という池大雅
出光美術館「生誕300年池大雅ー陽光の山水」2月10日〜3月24日
日本の自然をこよなく愛した池大雅。重要文化財・十二カ月離合山水図屏風は必見!
https://idemitsu-museum.or.jp/collection/painting/literati/01.php
出光美術館の館長は出光家三代目・出光佐千子氏です。青山学院大学文学部比較芸術学科の准教授でもあり、現在古美術研究会の顧問もお務めです。ご挨拶にお伺いしたいと思いながら、私たち役員会としてはまだ実現しておりません。この美術館は皇居のお濠に面した帝劇ビルの9階、程よい高さでここからの眺めは気持ち良いですよね。
<番外編>こちらは開催中です
山種美術館 [特別展]癒しの日本美術 ーほのぼの若冲・なごみの土牛ー 12月2日〜2月4日
ゆるかわ、動物たちや子供達、落ち着かない日々の中で思わず微笑んでしまうような作品が並ぶものでした。伊藤若冲の作品も5点ほどありました。ここは展示スペースがそう広くはないのですが、併設の「Cafe椿」で作品にちなんだ和菓子がいただけます。こちらもほっこり。
若冲と言えば…
国宝・伊藤若冲《動植綵絵》江戸時代(18 世紀) 。全 30 幅のうち 12 幅が5月21日~6月23日まで、新しくなった皇居三の丸尚蔵館で展示されます。