古美術研究会OB会「甃会」
その後60年の歳月を経る中、後輩たちが途切れることなく活動を続け、今日に至っております。卒業生(OB・OG)は1,100名を超え、OB会組織「甃会」として親睦活動や現役学生との交流・支援、古美術研究の啓発活動を続けています。
70代から20代まで、青山キャンパスで過ごした風景はそれぞれの時代で異なっていても、私たちには共通のキーワードがあります。それは「甃」という文字、誰もが辞書を引かずに読めること。私たちは同じ石だたみの上を歩んでいるのです。
上野公園の桜も終わり、一気に真夏のような陽気になった4月20日(日)、古美術を語ろう会「深掘‼ 芸術と歴史のまち上野~重要文化財建築見て歩き~」が開催されました。当日は、JR山手線、京浜東北線が工事で運休という悪条件にもかかわらず、古美研現役2名、校友6名を含む25名が参加され、大溝(江藤)運営役員(78短大)のガイドで事故なく楽しく催行されました。
昭和40年(1965年)4月、初代会長内田喜三氏を中心に、古美術研究会は誕生しました。そしてこの年の秋には研究誌「甃」第1号が発刊されています。それから60年、わが古美術研究会は様々な紆余曲折を経ながらも、連綿とその歴史を紡ぎ、令和7年(2025年)3月には、現役古美研生により「甃」第60号が発刊(デジタル版)されました(こちらは後日改めてホームページで紹介します)。
古美研60周年記念ロゴ
甃-創刊号
甃-十周年特別記念号
甃-50周年記念号
甃-第六十號
甃-各号表紙
60年もの長きに亘り、青山学院大学のキャンパスでそれぞれの時代の仲間たちによって、引き継がれた古美術研究会の活動が現在まで続けられていることに、驚きと共に深い感慨を覚えるのは私だけではないでしょう。学生時代に古美術研究会に所属し、社会人となってからも同期・先輩・後輩・現役生とのつながりを保つことができたのは、甃会というOB会組織があってこそのものであると、私は感じております。
古美研創立60周年にあたる本年、甃会会員の皆さんが一堂に会して、楽しくにぎやかにお祝いをしたいと思います。
日時は11月15日(土曜日)午後1時から5時、場所は東京九段下で昭和9年に創建され現在は登録有形文化財となっている「九段会館」(現在名:東京九段会館テラス)鳳凰の間。
第一部は、甃会役員で歴史研究家として活躍中の河合敦氏を中心に、脚本・小説家の柏田道夫氏、陰陽道研究の第一人者山下克明氏らによる、貴重なパネルディスカッションを実施します。
第二部は、文化財ならではの芸術性と気品が漂う鳳凰の間で、皆さんとともに食事と楽しい懇親会を、葛城明彦氏の司会進行でおこないます。また、現在の古美研顧問で出光美術館の館長でもある文学部比較芸術学科の出光佐千子教授からも、祝辞を頂戴する予定です。
詳しくは、毎年8月に発信する総会案内(9月23日の同窓祭で実施予定)及び甃会のお知らせで、出欠連絡を含め皆さまに郵送いたします。昨年以前からこの案内が届いていない方は、事務局までご連絡ください。
九段会館全容
九段会館正面
九段会館「鳳凰の間」
ユニークで素敵な記念品の準備も進めております。60周年を祝って、有意義な一日にしたいと思います。
それぞれの世代の仲間たちにも久しぶりに連絡をして、お誘いあわせの上11月15日を予定いただければこの上ない幸せです。
第3代甃会会長(1978年卒建築班)
亀村 通
4月20日(日)開催予定の、古美術を語ろう会「深掘り‼ 歴史と芸術のまち上野」は、おかげ様を持ちまして定員の30名に達したため、応募締め切りとさせていただきます。たくさんのご応募誠に有難うございました。
これからも、皆様の「知的好奇心をそそる企画」を構築してまいりますので、乞うご期待願います‼
第17回古美術を語ろう会は「深掘り!!歴史と芸術のまち上野」~重要文化財建築見て歩き~と題して、春の上野公園を深掘りします。
上野と言えば、桜と動物園を思い浮かべる人も多いと思いますが、芸術と歴史にふれあえる街でもあります。甃会にピッタリですね!
今の上野公園はほとんどが江戸時代に創建された寛永寺の境内でした。幕末の上野戦争の後、明治時代には寺領は上野公園となりました。
今回は寛永寺の残された建造物、その後建てられた西洋式建築など17もの重要文化財建築を見て歩きます。
既に「あなたと青山学院46号」にも掲載されていますのでそちらもご覧ください!
〇開催日時:4月20日(日)
〇集 合:9時半(JR上野駅公園口改札前)
重要:当日はJR山手線・京浜東北線の田町駅工事に伴い運休が発生し、この2路線がほとんど使えません。上野駅までは地下鉄かJR上野東京ラインをご利用ください。
〇解 散:16時頃(西郷隆盛像前)
〇行 程:※印は重文建築
JR上野公園口➡※国立西洋美術館➡※国立科学博物館➡※輪王寺旧本坊表門➡※厳有院霊廟勅額門➡※常憲院霊廟勅額門➡根本中堂➡黒田清輝記念館➡※旧東京音楽学校奏楽堂➡東京国立博物館(※本館・※表慶館・東洋館・法隆寺宝物館・※黒門・※旧十輪院宝蔵)
東博でいったん解散し、各自で昼食と博物館見学に3時間程度とります。各自東博チケット(総合文化展)の事前購入をお勧めします。(東博チケットは、HPで電子チケットが事前購入できます。)※一般1000円、学生500円(青学生はキャンパスメンバーズで無料、学生証必要)、70歳以上は無料。
上野東照宮(※社殿・※唐門・※透塀・※銅灯篭・※大石鳥居)➡※旧寛永寺五重塔➡※清水観音堂➡西郷隆盛像
〇募集定員:30名程度(定員に達した場合は、HPでお知らせいたします)
〇参 加 費:無料(交通費・昼食代は各自負担、奏楽堂の入館券と保険代あわせて300円を集合時に徴収いたします)
〔申込み・問い合わせ〕
甃会事務局メール:ishidatamikai@gmail.com 又は
甃会ホームページ: https://ishidatamikai.jimdo.com/ お問い合わせページをご利用ください。
※亀村携帯(080-9556-7145)への電話でもお受けします。
新1万円札の肖像となった渋沢栄一は、生涯に500以上の会社の設立に関わり「日本資本主義の父」として有名です。
また教育普及においても、演説や寄付によって各校の発展に尽力しました。我が青山学院においても、私立青山学院財団の
名誉評議員を務めるなど、ご縁がある方です。更に、関東大震災にあたっては、民間の力を結集させ復興事業の義援金集め
に奔走しました。そして、帝都復興祭(昭和5年:1930)の翌年に91歳の生涯を閉じました。
今回は、都内の渋沢栄一ゆかりの地を訪ね、「ご¥(ご縁)にあやかりたい!」という企画です。
皆様のご参加をお待ちしております。
〇開催日時:12月21日(土)
〇集 合:9時半(JR王子駅北口改札を出てすぐのポスト前)
〇解 散:16時頃(日本橋高島屋)
〇行 程:JR王子駅北口(集合)⇒お札と切手の博物館(「お札の誕生祭」開催中)⇒飛鳥山公園⇒
渋沢資料館<旧渋沢庭園・晩香廬(重文)・青淵文庫(重文)>⇒JR王子駅…昼食休憩…JR王子駅…京浜東北線…JR東京駅⇒
常盤橋御門跡⇒常磐橋(明治期の石橋)⇒渋沢栄一銅像(朝倉文夫作)⇒常盤橋(震災復興橋)⇒
日本銀行(重文)⇒貨幣博物館(持物検査有り)⇒一石橋(迷い子のしるべ石)⇒西河岸橋(震災復興橋)⇒
日本橋三越本店(重文)⇒日本橋(重文・明治期の石橋)⇒日本橋高島屋(重文・解散)
〇募集定員:30名程度(定員に達した場合は、HPでお知らせいたします)
〇参 加 費:無料(交通費・昼食代は各自負担)
※ただし、スムーズな入館手続き(渋沢資料館300円…20名以上団体240円)及び保険料として、
集合時に1名300円を集金させていただきます。
※当日は、歩きやすい服装でご参加願います。
〔申込み・問い合わせ〕
甃会事務局メール:ishidatamikai@gmail.com 又は
甃会ホームページ: https://ishidatamikai.jimdo.com/ お問い合わせページをご利用ください。
※亀村携帯(080-9556-7145)への電話でもお受けします。
2013年12月に公開され、好評を得た映画「武士の献立」の脚本家・柏田道夫さん(1977年卒・工芸班)話題の最新作、「劇場版:武士の献立」のチケットがただいま先行販売中です。本作は本邦初の試みの「4Dシアター」とのことです。ご興味のある方は是非ご購入ください。
◇11月9日(土)~17日(日)草月ホール(港区赤坂)
※詳しくはホームページで⇒https://bushinokondate-stage.themedia.jp
青山学院創立150周年にあたる2024年、9月16日(月・祝)同窓祭が青山キャンパスで盛大に開催されました。
荷物の搬入時には雨もなく、準備の段階で小雨。開始の頃には雨も止み、連日の猛暑から比べ、少し涼しくなりました。お陰様で、甃会17409教室での1日を無事に終えることができました。たくさんのご来場があったことを役員一同、何より嬉しく思います。こちらにご報告するとともに、皆様に感謝申し上げます。
この日を振り返ります・・・すべての写真はこちらからご覧いただけます。
教室での展示準備が始まったのは9時でした。昨年は4年ぶりの開催でしたので、何もわからずに始まりましたが、今年は少し余裕もあり、9時45分には準備が整っておりました。
朝早くからお手伝いくださった皆様、心よりありがとうございます。
これまで15回行われてきた「古美術を語ろう会」には様々なコースがありました。
懐かしい人たちとの懐かしい場所・・・を振り返ったり、あるいは行ってみたいなと、興味ある場所・コースがあったかもしれません。
この会場で実施したアンケート、またWebアンケートの結果は今後の「古美術を語ろう会」企画の参考にさせていただきます。
さて、13時から最大の目玉である講演会が始まりました!
「源氏物語 ー最後のヒロインが求めたものー」講師は赤塚雅己さん(日文80年卒 建築班)
MCは同期の葛城明彦さん(80年卒 彫刻班)により進められました。
聴講者は130名以上、教室はほぼ満席となりました。皆様、熱心に聴き入っておりました。一般の方がこれだけ集まってくださったのはこの上ない喜びです。古美研の顧問である出光佐千子教授にもお忙しい中、講演会場にお越しいただきました。感謝申し上げます。
赤塚講師の真摯な姿勢、また独特の語りで平安時代、宇治の三姉妹のドラマへと聴講者は誘われました。
15時より総会を開催し、今回は役員改選も議題の一つでした。こちらも無事に閉会いたしました。
議事録・収支決算報告などこちらをご覧ください。
https://ishidatamikai.jimdofree.com/総会-懇親会/総会報告/
受付をお手伝いくださった皆様、片付けにご協力くださった皆様、ありがとうございました。
17時より「ひごの屋」で懇親会、こちらも大変盛り上がりました。古美研現役から3名参加、乾杯の音頭は朝倉重寛さん(70年卒 彫刻班)。中締めは現役古美研会長の迫田寛南さんでした。年代を超えてこのような場があることを幸せに思います。
また一年後にお会いしましょう!
そして、2025年11月15日には・・・
「九段会館 鳳凰の間」で多くの甃会会員の皆様と60周年をお祝いしたいと思います。こちらも楽しみです。
いよいよ開催が3日後に迫りました。当日のタイムスケジュール並びに場所の最終ご案内です。
展示、講演会、総会共に昨年同様青山キャンパス17号館4階 (17409教室)が会場です。
こちらをご参照ください。
○10時半〜13時 展示 「古美術を語ろう会」全15回をパネル展示から振り返ります。
アンケートにご協力ください。会場でも、こちら→Webからも
◎そして、今回の注目は何と言っても講演会!
青山学院大学同窓祭フェイスブックで下記のようにご紹介いただきました。
○15時~16時 総会 事業報告・収支決算報告・役員改選など
○17時~19時 懇親会 「ひごの屋青山本店」 場所 港区青山3−12−7 カプリース青山2階
〜9月16日(月・祝)皆様のご参加をお待ちしています!〜
なかなか実現できずにおりましたが、9月11日(水)古美術研究会顧問である出光佐千子教授を訪問し、ご挨拶申し上げました。出光先生は文学部比較芸術科の教授であり、丸の内の出光美術館の館長もお務めです。ご多用の中、お時間を作っていただきました。
夏休み中で静かなキャンパス
先生の研究室は、ガウチャー記念礼拝堂の上、13階にありました
甃会からは亀村会長以下3名が同席、甃会の歴史や活動などお伝えしました。9月16日同窓祭の甃会会場にお越しいただけるとのことで、大変嬉しく思います。
出光先生からは最近の学生たちの意欲ある様子もお聞きしました。また「ひげ会報Vol.17」という比較芸術学科会報誌を頂戴しました。表紙のデザインは、何と谷田貝昴生さん、古美研2023年度の副会長です。
お話の中で、出光美術館の入る帝劇ビル建て替えの話題も・・・
それに伴い、今年12月をもって美術館はしばらく休館とのことです。現在最後の企画展「物、ものを呼ぶ ー伴大納言絵巻から若冲へ」が開催されております。会期は10月20日(日)までですので、皆様、出光美術館に是非、足をお運びください!
最後は記念撮影まで、穏やかにご対応いただきました。貴重なお時間をありがとうございました・・・