第43回講演会開催報告
開催日:2025年3月15日(土)
会 場:青山学院大学第19会議室(総研ビル11階)
3/15(土)英米文学科OBの鈴木郁雄ANA(全日空)国際線機長(1990年英米文学科卒)がご登壇 。当学科OBが現役機長として、そしてその後に続き何と!もうお一人の同学科出身ANA機長が活躍されているとご紹介があり、勝手に誇らしく嬉しい気分になりました。
講演はハイブリッド形式で、青山キャンパス会場とzoomで遠方、あるいは来場が難しい方々にも広く配信されました。鈴木機長はまず、パイロットになるまでの過程、安全運航を支える日常のご努力、そしてパイロット⇔管制官で使用される特有の"英語"をご紹介くださいました。その航空英語では、例えば、まず Yes/No からして、affirm/negative と言い、エラーを生まない工夫がされているそうです。講演の中では、航空英語能力試験のリスニング問題もお聴かせくださいましたが、あのガーっという飛行機の航行音の中の英語はとても聴き取れるものではありませんでした。
世界を飛び回る華やかさの裏では、パイロットは定期的に数々の試験、身体検査をクリアしながら万全の状態を保ち、クルー間では丁寧なコミュニケーションがあり、その上に初めて我々がゆったりフライトに身を委ねることができることを知りました。多国籍のクルー間のそのコミュニケーションにはやはり英語力が欠かせないことは、言うまでもありません。
参加者からは、「航空ファンとしても英語の知識としても役に立った。」「英米文学科後輩の鈴木郁雄さんが機長となられ、指導的立場にあることに感動した。」「航空英語能力証明のライセンス維持には英語の高度な理解力、 リスニング、スピーキングのみならず、多面的知識が求められることに驚き、改めて敬意を抱いた。」「航空英語の紹介、パイロットになるための養成課程など、普段触れることのないお話がとても興味深かった。」「安全運航における英語の重要性を再認識した。」「航空英語は難しいと思った。全然聞き取れなくて ビックリした。」等、感動と驚きの声が多く寄せられました。
鈴木機長からのメッセージは「後輩の皆さん、講演をお聴きの方々のご家族からもパイロットを目指す人が出ますよう期待しています。」でした。

講演会の様子

終始笑顔で講演なさる鈴木郁雄氏

画像を用いてわかりやすく解説