青山学院大学文学部英米文学科同窓会

The Alumni Association of the Department of English at Aoyama Gakuin University

第17回総会・記念講演・懇親会開催報告

日時 2026年6月6日(土) 13:30~17:30
会場 校友会グリーンエリアA室(アイビーホール2階)ハイブリッド形式(対面およびZoom meeting)
講師 秋元 実治先生
演題 「英語イディオムのおもしろさ」

  6月6日(土)に校友会グリーンエリアA室とZoomのハイブリッド形式で、第17回総会が開催された。2025年度の事業・活動報告および決算報告の後、2026年度の事業・活動計画、予算案が協議され、いずれも承認された。
総会終了後に行われた秋元実治氏の総会記念講演「英語イディオムのおもしろさ」は、実例を豊富に挙げながらイディオムの成り立ちや変遷について語っていただき、改めてイディオムについて学ぶ機会となった。
 まずイディオムはどんなものかという定義から始めて、型が決まっていることとか、イディオムを成す単語の意味を合わせても意味が出てこないことがあるもの(kick the bucket)などを挙げて説明された。また、名詞の部分を動詞に変えたりする(long face→My face lengthened)バリエーションもありうるとのことだった。Leech(1983)は、退屈になりがちな会話などにおいて、予想外かつ面白さを出すものとしてInterest Principleという概念を提示している。すなわち上記のバリエーションが生まれる所以であろう。
 イディオムの形としては様々にあり、「前置詞+名詞句+前置詞」(in spite of)、「動詞+名詞句」(kick the bucket)、「動詞+名詞句+前置詞」(take advantage of)、「前置詞+名詞」(in depth)、「名詞+名詞」(neck and neck)などがあるとのことだった。その実例として、The Red-Headed LeagueやSayers, Christie, Archerなどのミステリー小説、またMaughamの作品から挙げられた。
 イディオムの把握の仕方については、‘spill the beans’(秘密をうっかり漏らす)の例として、文字通りの意味(豆をばらまく)→比喩的意味(豆/隠し事などをばらす)→イディオム的意味(秘密をうっかり漏らす)へと変遷するものであるようだ。
 イディオムの段階性というものもあり、「イディオムではない」(show one’s face)から「多少イディオム的」(make faces)を経て「本当のイディオム」(lose face)へという段階があるとのことだった。
 短時間ながら濃い内容で、図らずも、秋元氏の往年の著書Idiomaticity(1983)の内容の一端を披歴していただくこととなった。
 その後の懇親会では、皆様と交流を深めることができ、盛り沢山の充実の一日を過ごした。
                               (記:常任幹事 里見文雄)
                    

     総会の様子

   秋元先生の記念講演

      記念撮影