青山学院大学文学部英米文学科同窓会

The Alumni Association of the Department of English at Aoyama Gakuin University

第33回青山学院大学同窓祭公開講座開催報告

開催日時:2026年9月23日(水・祝)11:00~12:30
会  場:本多記念国際会議場
講  師:松山 一雄 氏(アサヒビール株式会社代表取締役社長)

 9月23日、アサヒビール株式会社代表取締役社長 松山一雄氏をお招きし、「マーケティング起点の組織変革 ~新しい価値を生み続ける組織をどうつくるか~」をテーマにご講演いただきました。
 講演では、高校時代にラグビーに打ち込み、青山学院大学ではESSに所属して英語ディベートに熱中された経験を原点に、海外勤務やMBA留学、P&Gでのマーケティング、サトーでの経営を経て、業界未経験からアサヒビールの代表取締役社長に就任されるまでの歩みが語られました。同じ青山学院で学んだ私たちにとって、学生時代の挑戦や経験がその後のキャリアにつながっていく過程は大変示唆に富むものでした。一見無関係に思える経験も、振り返れば大きな力となってつながっているという「Connecting the dots」のメッセージは、多くの参加者の心に強く響きました。
 また、マーケティングとは単なる販売促進や広告ではなく、「顧客を創造し続けるための全社的な活動」であり、「経営そのもの」であるとの考え方も印象的でした。生ジョッキ缶や未来のレモンサワーの開発事例を交えながら、お客様自身も気づいていないインサイトを捉え、心が動く新たな価値を生み出すことの大切さを分かりやすくお話しいただきました。
 さらに、「事業は人なり」という信念のもと、管理統制型から自律分散型へと組織を変革していくこと、完璧な計画を待つのではなく、まず行動し、失敗から学びながら挑戦を続けることの重要性についても、多くの示唆をいただきました。そのお話は、現役で活躍する同窓生はもちろん、さまざまな立場で人生を歩む参加者一人ひとりにとっても、自らの経験やこれからの挑戦を見つめ直す機会となりました。
 松山社長という一人のビジネスパーソンとしての歩み、マーケティングの本質、そして経営者として組織を動かすために何が必要なのか。さまざまな学びが織り込まれた、温かさと力強さに満ちた講演でした。質疑応答では熱心な質問が相次ぎ、参加者の関心の高さがうかがえました。英米文学科の同窓生が第一線で活躍されている姿に大きな刺激を受けるとともに、それぞれがこれまでの歩みを振り返り、これからの人生や仕事について考える、心に残る有意義な機会となりました。
                         (記:常任幹事 澁谷裕子 1992年卒)

    松山社長の講演

   学生時代はESSに在籍

      控室にて