緑ヶ丘山岳会
・緑ヶ丘山岳会は青山学院大学体育会山岳部を卒業したOBOG会で構成されています。
体育会山岳部創立は1925年、100年の歴史がある組織として活動をしています。
●1925年(大正14年)5月5日、山岳部(Mountaineer's Association of the College of Aoyama)、校友会の一部門として承認され、正式に誕生した。この創立に中心的役割をはたしたのが、岡田喜一、坂岡奈保志、福島昌夫らで、顧問である別所梅之助先生(宗教)、岡田哲蔵先生らに支えられスタートいたしました。
あずさヒュッテ
青山学院大学の校外施設として山岳部が運営・維持管理をしています。
長野県松本市奈川、国道158号線を乗鞍・上高地方面に進み、松本から約1時間、奈川渡ダム付近
梓湖が一望の高台に位置し、近くには歴史のロマン漂う野麦峠や広大なスポーツゾーンもあり、山岳部員と合同であれば、利用することができます。(10名収容)
利用料金(冬季は下記料金より500円増)
・山岳部員500円、家族1000円
・本学学生500円、家族2000円
・山岳部OB、及び職員 2000円
・同伴者 2500円
1998年5月16日、この日を山岳部OBはどれほど待ち望んでいたことだろうか。青山学院山岳部が自分たちの山小屋を持つことが出来た日である。私たちOBは、現役諸君を含めた後輩諸君に誇れる贈り物を残すことが出来たことを喜びとしている。奇しくもこの年は山岳部創立70年目の年であった。
山小屋は鮫島山岳部長によって「あずさヒュッテ」と命名され、今日ではOB,OGの諸君、現役の諸君、そのご家族、或いは大学学生諸君に利用されている。日本アルプスのメッカ上高地に近く、奈川湖を眼下に見下ろし、冬季にはスキーも楽しめる。
この度OB会の有志諸君の手によって「あずさヒュッテ建設記録」が制作されることになった。山岳部で山小屋を、との話は過去には何度かあったが、場所や資金の関係で、なかなか実現には至らなかった。今回は東京からも容易に行ける奈川を候補地とすることが出来、学校当局のご理解も得られて実現した。建物の設計管理に青山学院工業専門学校を卒業され、現地に近い松本で設計事務所を経営されている降幡廣信氏のご協力を頂くことができ、極めて順調に建設は進められた。資金2000万円も半分は学院が負担、残りをOBの責任となったが、OB,OGの他亡くなられたご遺族からのご協力もあって、1240万円を集めることができた。そこから建設費の負担分と備品などの費用を学院に寄付し、名実ともに山岳部の山小屋が生まれた。ここに学院当局、地元の皆様、建設にご尽力頂いた方々に深甚の感謝を申し上げる。
山岳部創立70周年記念の年に「あずさヒュッテ」は完成した。ここで山岳部関係者は相互の親交を深め、山をさらに愛し、登山への研鑚を深めていくことであろう。山岳部の長い歴史の中で育てられた伝統を大切にし、素晴らしいアルピニストがこれから生まれることを期待したい。
2004年5月 鈴木 弘