青山学院校友会 岐阜県支部

第1回芸術鑑賞同好会の報告について

2023年11月18日

2024年7月14日(日)開催予定の「30周年記念演奏会」の準備は着々と進んでおります。
演奏会は、世界的オルガニストの椎名雄一郎氏をお迎えして開催します。
サラマンカホールの開館(校友の故辻宏さんの制作された同ホールのパイプオルガン建造)30周年と当支部の30周年の両方を祝し、同ホールの記念演奏会となります。

同時に、辻宏さん(青学高等部出身、東京芸術大学卒)の功績とレガシーと題したパネル展示も開催
します(サラマンカホールホワイエにて)。
演奏者の椎名さんも青学高等部を経て東京芸術大学という道を進まれ、今や大活躍のオルガニストです。

こんな素敵な企画の前にパイプオルガンの音色を同ホールで聴く機会をうかがっていたところ去る9月16日にサラマンカホールでポーランドを代表する世界的オルガニストののオルガン・リサイタルがあることを知り、第1回芸術鑑賞同好会を開催することにしました。校友5名、ご家族やご友人を含め総勢7名の参加がありました。

チケットも数回に分け、座席の埋まり方を学びました。各席は満席、チケットは全席指定で中央列の真ん中あたり、2階のバルコニー席から埋まって行きかなり早い段階でほぼ満席の状況でした。
当支部が主催となった場合の人的配置、作業等を頭に描きながら開演前から動き回り多くのことを仕込みました。
さて、クシシュトフ・ウルバニアクさんの演奏は素晴らしいもので、「演奏者が楽器の魅力をいかに引き出すか」に十分応えた内容だったように思います。これこそオルガンビルダー辻宏さんの求める形、望む形となっていたことでしょう。
それともう一つ、オーディエンスの聴く姿勢の素晴らしさも学びました。開館して29年の間に培われたオーディエンスの聴く姿勢、マナーの高さが伺えます。
演奏後、アシスタントで通訳の方にお話を伺ったところ、鳴りやまぬ拍手で迎えられたクシシュトフ・ウルバニアクさんは即興でアンコールを演奏されたそうです。オーディエンスの皆さんに動かされとても良い気分だったとのことのことです。
演奏者をその気にさせるオーディンスにもブラボーの演奏会でした。
通常パイプオルガンはレジストレーションでストップを決めておくものでそのためにアシスタントの方の役割は欠かせません。ところがこのアンコールはアシスタントが不在でした。即興ですから・・・当然ですね。鍵盤をたたきながらストップのレバーをせわしなくプッシュ・オンする演奏者の姿は今も忘れられません。スイングするオルガンのようでした。

最高の演奏会でした。皆さまご参加ありがとうございました。

報告者 幹事 山北