俳句同好会 青桃会 二〇二四 夏
2024年09月02日
俳句同好会 青桃会 二〇二四 夏
百合の木の空押し上ぐる立夏かな 鷹崎由未子
音もなく夕日のすべる蟻地獄 卜部 黎子
風鈴の音を見てゐる赤ん坊 太田 慶子
明易や刻を迷ひし鳥の声 尾野奈津子
秋麗や湖面に映ゆる逆富士 金山 雅江
白南風の岬駈け来る栗毛かな 後藤眞由美
鈴の緒の風の揺らぎや風知草 清水とし子
梅雨晴間手描の傘の誇らしく 清水 美子
水貝や月桂樹の葉あしらひて 関 道子
白きのみ活けて涼しささそひけり 中田 純子
兄ませば丁度百歳青葉燃ゆ 名雪登紀代
竜年が卯を越えて逝く猛暑かな 星野 寛
夕虹や明日こそ停戦ニュース待つ 松尾 信子
夏帽子旅立ちゆくや未来へと 宮原 恵子
*本来、俳句の報告は縦書きでいただいておりますが、HPの都合上ご了承ください。