
【活動報告】『120周年記念行事』オール青山剣道祭 2023年12月2日
2023年12月07日
2023年12月2日、点火したばかりのクリスマスツリーと黄葉したイチョウ並木が映える中、青山キャンパスの旧短期大学体育館で『創部120周年記念オール青山剣道祭第Ⅰ部』が開催されました。

前日点火祭があったばかりのクリスマスツリー
コロナ禍以前は毎年行われていたオール青山剣道祭は今回4年ぶりの開催となります。従来参加していた高等部・中等部の参加は残念ながら叶いませんでしたが、今年は創部120周年の記念の年でもあり、盛大に開催されました。
過去、創部記念の節目の年には海外遠征など大々的に記念イベントを開催することが恒例でしたが、今回はコロナ禍明け直後で4年ぶりのオール青山剣道祭開催という事情もあり、現役剣道部と剣友会(OB会)で約2年前から協議を重ねてきた結果、できる範囲のことをオール青山剣道祭に合わせて実施するという結論になり、今回に至りました。
13時、3年岸康太郎主務の司会進行のもと、3年齋藤幸大さんによる開会宣言の後、剣道部部長の東伸一先生による開会祈祷の時間が設けられました。上手康弘剣友会会長の挨拶に続いて模擬刀を使っての日本剣道形模範演武(太刀の形7本、小太刀の形3本)が4年遠藤大清さん(打太刀)、4年岸航平前主将(仕太刀)により行われました。稲垣公裕師範のご指導の成果が見事に披露されました。

剣道部部長東先生による祈祷

日本剣道形演武

日本剣道形演武

日本剣道形演武
そしていよいよ現役30名対OB・OG30名という壮大なスケールでの対抗戦が行われました。特に現役チームは、先鋒から大将まで我こそはOBOGに勝って見せるという気概をもち気合十分に試合に臨み、全試合大変見応えのある内容となりました。結果はOBOGチームが12勝23本、現役チームが8勝15本でOBOGチームが僅差での勝利となりましたが、強豪選手を多数擁するOBOGチームに対し、現役チームの健闘が光りました。尚、現役チームの中で勝利を収めた選手、敢闘した選手10名に対し、剣友会上手会長より優秀選手賞の賞品(竹刀)の贈呈が行われました。

現役対OBOGの対抗戦

現役対OBOGの対抗戦

現役対OBOG対抗戦の結果1(氏名赤枠は女子)

現役対OBOG対抗戦の結果2(氏名赤枠は女子)
優秀選手は以下の通り:
近藤華子 | 1年 | 4段 |
三井田茉結花 | 1年 | 3段 |
井上聖英 | 1年 | 3段 |
松本颯夏 | 1年 | 2段 |
野頭俊輔 | 1年 | 3段 |
鈴木颯 | 2年 | 2段 |
鎌田央二朗 | 4年 | 4段 |
根本柊 | 3年 | 4段 |
岡田旭陽 | 2年 | 3段 |
岩野多聞 | 2年 | 3段 |
表彰式、そして稲垣師範による試合の講評を挟んで、試合の出場者に稽古のみ参加の先輩方も加わり、30分間合同交流稽古を実施。ここでも現役はOBOGに果敢に稽古を挑み、またOBOG同士も懐かしい仲間や昔稽古をつけていただいた先輩との稽古に汗を流し、寒い体育館の中も熱気に溢れ返りました。
また見学のみの先輩方もご臨席され、OBOG同士も「●●年卒業の(名前)です」と挨拶しあう光景がそこここにありました。会場に集う10代の学生から80代の先輩まで120年の歩みを見つめてきたフレッシュグリーンの剣道部部旗の下、終始なごやかで、かつ活気のある時間が流れました。先輩方が築いてこられた青山学院大学体育会剣道部の輝かしい伝統は、確かに次の世代に引き継がれていきます。 (文責:毛利)

オール青山剣道祭第Ⅰ部終了後、現役OBOG全員で記念撮影
2023年12月2日(土)、創部120周年記念オール青山剣道祭の第Ⅰ部に続いて会場をアイビーホール(旧 青学会館)に移して、第Ⅱ部の記念式典(懇親会)が開催されました。
第Ⅰ部に引き続きこちらも約110名と多くの現役、OBOGの皆さまに参加いただきました。
17:30、剣友会渡邉圭二事務局長の開会宣言に続き、上手会長から開会の挨拶が行われました。「青山学院大学剣道部の120年に亘る歴史の中で、数々の困難や課題を乗り越えて今に至っているのは伝統を支えてこられた先輩方や現在大学での運営に携わる多くの方々の努力の賜物であること、この度剣友会へ服部名誉師範を始め多くの剣友からご寄付をいただいていること、120年の歴史の中で数々の栄光ある戦歴が残されていること、卒業後も剣道界で活躍する先輩方が多くいらっしゃること、私たちはその伝統を引き継いでいく義務があること」などが述べられました。

上手会長による挨拶
続いて現在の剣道部の発展に貢献された方々への功労者表彰が行われました。
表彰された方は以下の皆さまです。
服部徹也(はっとりてつや)名誉師範
東伸一(あずまのぶかず)剣道部長
金成増彦(かなりますひこ)前監督
畑風音(はたかざと)前コーチ
表彰者を代表し、金成増彦前監督に上手会長より感謝状と記念品が贈られました。

功労の感謝状と記念品の進呈
その後、剣友会都善行幹事長による乾杯の声が響くと会場はたちまち熱気にあふれ、各自飲み物を片手にテーブルからテーブルへ行き交い、●●年卒業の(名前)です、初めまして、と名乗り、或いは懐かしそうに近況を確かめ合うなど、昔話に花を咲かせる様子が見られました。

都善行剣友会幹事長による乾杯の挨拶
続いて来賓である堀越比呂志元部長(慶応義塾大学商学部名誉教授)及び井口典夫前部長(青山学院大学総合文化政策学部教授)からご祝辞を頂戴した後、平吹監督による現役選手の紹介、剣友会への新入会者に対する「青山学院」の名札進呈式、翌日に控えた学連剣友剣道大会への決意表明、と続きました。

堀越前部長よりご祝辞

井口前部長よりご祝辞

平吹監督による現役紹介

現役紹介。全員に自己紹介していただきました

剣友会の名札を手にした剣友会入会(候補)者4年生8名

翌日の学連剣友剣道大会に出場する選手による勝利宣言
最後は恒例のカレッジソング斉唱です。現役の学生はなんと今日までカレッジソング(通称カレソン)を歌う機会がなかったとのことで、カレソンを聞いたことすらない学生もおり、OBOGとしては少なからず衝撃を受けました。ここでもコロナ禍の影響の大きさを感じざるを得ませんでした。今回、このような機会にこうしてカレソンを歌い、団結をより高めるということも合わせて継承できたと思います。

全員で輪になりカレッジソング斉唱
こうして楽しい時間はあっという間に過ぎ、剣友たちは名残惜しそうに会場をあとにしました。

参加者全員で記念撮影

参加の記念品はエンブレム入りの面手拭い