青山学院大学教育学科同窓会

Educational Sciences Alumni Association of Aoyama Gakuin University

会長挨拶

教育学科同窓会を考える
―新型コロナウイルス感染症COVID−19の中で―

                      教育学科同窓会会長 比佐 實

 会員の皆さんにおかれましては、ご 勝にてお過ごしのことと存じます。
 昨年(2020年)は、「新型コロナウイルス感染症 COVID−19」の世界的な蔓延と混乱・混迷の中で経過しました。日本での感染は、2020年1月に確認され、この衝撃的な現実への的確な認識と真摯な取組みを欠くなかで、収束の見通しも立たず、2021年を迎えました。また、日本は、オリンピック(7月開催予定)の主催国として、この年(2021年)を迎え、世界から注視されており、日本の世界における存在意義・価値が問われていることを銘記すべきです。
 COVID−19は、まさに自然の偉大さを、グローバル化された現代社会に再確認(問題提起)を迫り、自然への畏敬の念を促すこととなりました。そして、地球上で自然災害が多く発生するなか、2021年2月13日に発生した東日本大震災(2011年3月11日)を彷彿させる地震の発生は、記憶に新しいところです。
 青山学院大学(教育学科)で学び、学問をする機会を与えられた存在として、この事実の客観的認識・理解とともに、明確な問題意識と当事者意識を有し、現代社会に生きる意味・意義を考えてまいりたく存じております。
 教育学科同窓会は、2020年度総会を未開催といたしました。そのうえ、会報の発行等、同窓会にかかわるがお知らせが滞り今日に至りました。会員の皆さんには意思疎通(コミュニケーション)の機会を逸することとなり、大変申し訳なく存じております。
 それから9ヵ月が経過した今日、同窓会は、役員会をZOOMミーティングにより、2020年12月から開催いたしております。また、現在は、会報“同窓会だより”第21号の発行(4月予定)に向けて、その準備を進めております。
 「2020年度総会のご案内」、並びにこれまで会員の皆さんからいただきました「お便り・ご意見」等の掲載を予定いたしております。このように、緩やかな歩みではございますが、同窓会活動の取組みをいたしております。
 このような折に、会員の皆さんには大変恐縮でございますが、お願いがございます。教育学科同窓会は、社会が日常を取り戻し、「対面による活動」にいたりますまで、“ZOOM”ミーティングの活用により、意思疎通をはかってまいりたく存じております。事情ご賢察のうえ、ご理解ご協力くださいますようお願い申しあげます。会報で、取り組み方法につきまして、ご案内させていただきますので、ご理解ご協力いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。
会員の皆さんにとりまして、2021年が有意義なとき(時間)となりますようご祈念申しあげます。ご健勝をお祈り申しあげます。
                                                                 (2021年2月)

役員名簿

青山学院大学教育学科同窓会 役員一覧
〈 2023年度-2024年度 〉

会 長 比佐 實 (1973年)
副 会 長 樋口 晃 (1982年) 澁谷 智香子 (1983年)
常任幹事 石原 幸世 (1974年) 楠窪 政江 (1976年) 森 孝夫 (1981年)
田中 稔哉 (1986年) 岡田 純一 (1989年) 森田 直之 (1992年)
斉藤 満智子 (1993年)
会計監査 林 武幸 (1959年) 横塚 靖子 (1964年)
顧 問 松野 潔 (1957年) 伊藤 恭子 (1960年) 笹森 健 (1965年)
幹 事 大澤 正昭 (1957年) 浦上  義夫 (1959年) 小林  厚子 (1961年)
長谷川 榮一 (1961年) 守屋  敏子 (1961年) 松田  里子 (1963年)
新井  照子 (1964年) 波多野  寧 (1964年) 坂上  由子 (1965年)
松野 冨久子 (1965年) 奥居  洋子 (1967年) 酒井  涼子 (1967年)
小田  昭子 (1968年) 岸本  英雄 (1968年) 島田  秀子 (1969年)
戸田 美紀子 (1969年) 鈴木 ふみ子 (1973年) 川谷 登喜子 (1975年)
杉本  由子 (1976年) 松嵜 くみ子 (1978年) 森澤 清 (1979年)
金子 久美子 (1980年) 齊藤 まゆみ (1983年) 村柗 幸衡 (1984年)
秋山 美栄子 (1985年) 富田  師正 (1987年) 木村 実花子 (1989年)
守谷 美奈 (1995年) 三宮  俊英 (1996年) 地主 武史 (1997年)
高橋  大輔 (1998年) 小野  秀一 (1998年)
〈支部〉 柴田  秀夫 (1975年) <愛知・三重支部長>
押見  操子 (1977年) <新潟支部長>
村山  詩帆 (1995年) <九州の集い担当>

校友会代議員 ・ 校友会大学部会代表委員
〈 2023年度-2024年度 〉

〈 校友会代議員 〉 〈 校友会大学部会代表委員 〉
(常任委員) (幹 事)
岡田 純一 (1989年) 澁谷 智香子 (1983年)
(代 議 員) (代表委員)
比佐 實 (1973年) 比佐 實 (1973年)
楠窪 政江 (1976年) 石原 幸世 (1974年)
樋口 晃 (1982年) 森 孝夫 (1981年)
澁谷 智香子 (1983年) 樋口 晃 (1982年)
田中 稔哉 (1986年) 澁谷 智香子 (1983年)
岡田 純一 (1989年) 田中 稔哉 (1986年)
斉藤 満智子 (1993年) 岡田 純一 (1989年)
森田 直之 (1992年)

教育学科同窓会の歩み

~創立20年をふりかえって~


 教育学科同窓会は、学科創設50周年を契機に、2000年9月に発足し、本年同窓会創立22年目を迎えます。これまで、講演会の開催、会報の発行、大学同窓祭への参加、地方支部の立ち上げ等、会員相互の交流を進めてまいりました。
 2007年に、中国で日本語教師をしている同窓会員を訪問、中国の教育現場を見学しました。また、同窓会創立10周年を記念し、2009年にはオーストラリアの教育事情の視察研修を、2010年には記念のシンポジウムを開催しました。このシンポジウムでは「日本の教育を考える―学力の低下とその原因―」をテーマに、日本の教育について皆さんと考えを深めて参りました。
 2012年には、前年3月に発生した東日本大震災の被災地を訪問、あわせて、宮城県多賀城市立図書館復興支援の募金を行いました。この募金は青山学院大学ボランティア・ステーションの活動と一体となって実施され、意義ある活動となりました。また翌年、教育学科同窓会として、岩手県陸前高田市立図書館支援の募金を行い、市の関係者から感謝の言葉を頂きました。
 更には、青山キャンパスで行われる「東日本大震災支援コンサート」にも共同参画しており、2019年6月には第8回を迎えました。同窓会では今後も支援の火を灯し続けたいと思っております。
また、親睦の企画として、横浜、川越、相模原キャンパス等への見学、地方支部の会の開催等も実施いたしました。
 2020年に同窓会発足20年を迎え、記念事業の実施を検討してまいりましたが、コロナ禍で中止に追い込まれてしまったため、今回この「教育学科同窓会の歩み」とともにクリアファイルを記念品として作成しました。
 以下にお示ししているように、毎年の総会時を中心に、同窓会主催の講演会を実施しております。コロナ禍の収束は、まだまだ不透明な部分がありますが、現在、オンラインで茶話会を開くなど、可能な限り、活発に活動しております。今後も教育学科同窓会らしい行事を企画実行してまいります。

[参考] これまで開催した教育学科同窓会主催の講演会

2000年 教育学科50周年、同窓会発足
2001年 演題:「子どもの心がわかる」ということ
     講師 佐伯胖先生 青山学院大学教授
2002年 演題:支え合う社会づくりを目指して〜青少年育成運動から「いのちの電話」運動へ〜
     講師 大澤英二氏('59教育学科卒) 山梨YMCA名誉主事 山梨いのちの電話理事長
2003年 演題:絵本で考える生と死
     講師 山崎翠先生('60教育学科卒) 和光大学講師 なかよし文庫主宰
2004年 演題:教育学科卒業後の私
     講師 佐古忠彦氏('88教育学科卒) TBSテレビ NEWS23キャスター
2005年 演題:子どもが優しくなる3つの質問
     講師 石井光先生 青山学院大学法学部教授
2006年 演題:本の中の少年少女たち
     講師 あさのあつこ氏('77教育学科卒) 児童文学作家
2007年 演題:マザーグースと幼児英語教育
     講師 鷲津名都江先生('80教育学科卒) 目白大学教授
2008年 演題:音楽療法の原理と実践
     講師 清野美佐緒先生('60教育学科卒) 武蔵野音楽大学教授
2009年 演題:豊かな学校教育を目指して
     講師 坪田耕三先生('71教育学科卒) 筑波大学教授
2010年 〈教育学科同窓会創立10周年記念シンポジウム〉
「日本の教育を考える−学力の低下とその原因-」
  コーディネーター:坪田耕三先生('71教育学科卒)
  パネリスト:江上栄子先生('58英米文学科卒)・萩原伸郎先生('81教育学科卒)・
        森澤清先生('79教育学科卒)・山本修嗣氏・芳原勝美先生('80教育学科卒)
2011年 演題:Future Focus Mobile Learning-21世紀の教育の方向
     講師 萩原伸郎先生('81教育学科卒) コルベカトリックカレッジ(オーストラリア)
2012年 演題:青山学院大学のボランティア活動の現状
     講師 塚本俊也先生 前AGUボランティア・ステーション顧問 大阪大学教授
2013年 演題:3・11陸前高田 〜あの日・そして今
     講師 實吉正義氏('66法学部卒)岩手県陸前高田市観光物産協会副会長
2014年 演題:3・11忘れてはいけない事、伝えなければいけない事 〜子どもの行動を通じて−
     講師 佐藤圭子先生 陸前高田市立米崎小学校前校長
2015年 演題:馬から学ぶコミュニケーション 〜現代社会と向き合う〜
     講師 太田恵美子先生('78教育学科卒)  Equine Facilitated Project代表
2016年 演題:「学校評価」から見えてくる学校・教師・子どもの姿
        〜ニュージーランドとの比較の視点から〜
     講師 福本みちよ先生('90教育学科卒) 東京学芸大学教職大学院准教授
2017年 演題:分断と和解 〜いま、キリスト教大学にもとめられているもの〜
     講師 伊藤悟先生 青山学院大学教育人間科学部教授  大学宗教主任
2018年 演題:歴史の狭間に埋もれた教育界の偉人 〜フリッツ・カルシュ〜
     講師 若松秀俊先生 東京医科歯科大学名誉教授 工学博士
2019年 演題:青山学院大学のこれから
         〜「新生青山学院大学の創造」−AOYAMA VISION−に向けての取組
     講師 三木義一先生 青山学院大学学長
2020年 コロナ禍のため総会共開催できず
2021年 演題:New Normal であらためてわかったコミュニケーションの大切さ 
     〜オンライン開催(大学部会のZOOM利用)
     講師 安海将広氏 (国際コーチング連盟マスター認定コーチ)
2022年 演題:コロナ禍における教育現場の実情について
     講師 秋山美栄子先生 東京都公立小学校校長
2023年 演題:出版とクラウドファンディング
     講師 木下繁喜氏 フリーライター
                                    to be continued!